静的サイトか動的サイトかはWebサイトの運営方法で決まる
Webサイトは、公開することがゴールではありません。クライアントの立場からすると、サイト公開はスタート地点に立てただけの状態です。Webサイトの種類にもよりますが、ほとんどのWebサイトでは、目的を達成するために常に情報の更新が必要になります。
プロジェクトの開始前に、Webサイトの更新者を決めておきましょう。更新者が誰なのかによって、Webサイトの作り方が大きく変わってくるからです。
Webサイトの種類
大雑把に言うと、情報の更新者がクライアントの場合は「動的サイト」、Webデザイナーの場合は「静的サイト」となります。下記に特徴をまとめました。
タイプ | サイトの更新者 | 特徴 |
---|---|---|
静的 | デザイナー | ソースコードを直接更新することによってWebサイトを更新する |
動的 | クライアント | Wordpress等のCMSを利用して、管理画面から情報を更新してもらう |
静的サイト
静的サイトは、Webデザイナー自身がソースコードを編集することによって情報を更新します。コードを書いたのはWebデザイナー自身です。サイトの構成を熟知していますから、情報の更新作業はシンプルで、実装コストも最小限です。
更新方法はシンプルですが、原稿はクライアントに支給してもらう必要があります。もらった原稿をリライト、リライト確認、Webサイト更新、クライアント確認、というような工程を踏みますから、更新作業以外の時間がかかります。
Webデザイナーが更新するのですから、クライアントに毎回かかった費用を請求することになります。 文章を書くことが苦手な方であれば、別途ライターを雇う必要があるかもしれません。
動的サイト
動的サイトは管理画面を備えていて、クライアントが直接コンテンツを編集することができます。 Webデザイナーの作業時間はゼロですので、更新費用はかかりません。
こちらはWordpress等のCMS(Content Management System)を駆使してWebサイトを構築する必要がありますので、サイト構築コストは高くなります。 また、CMSの管理画面をクライアントに覚えてもらう必要もあります。
クライアントの立場から考えると、すべてWebデザイナーにお任せできる静的サイトの方がシンプルで手間がかかりませんが、更新の度に費用がかかります。一方、動的サイトはクライアント自身で情報をいつでも更新できますので、更新費用はかかりませんが、サイト構築費用が高くなります。
古い情報や間違った情報を放置するとWebサイトの評価が下がります。 そうならないためにも、Webサイトの運用方法は最初にしっかりと決めておきましょう。
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