Webサイトの更新タイミングと定期メンテナンスについて決めておこう
Webサイトの制作方法は、サイトの運営方法によって変わるということを 前ページ で説明しました。 制作方針が決まったら、今度は更新タイミングを決めましょう。 特に静的サイトを制作する場合は注意が必要です。
静的サイト
基本的には、クライアントが情報を更新したいと思ったタイミングでWebデザイナーが連絡を受けます。Webデザイナーは、依頼内容をヒアリングし、作業の見積もり時間と金額をお伝えし、了承が得られれば作業開始。作業が終わったらクライアントに連絡しタスク完了となります。
気をつけたいのは、修正がどのくらいの頻度で発生するかということです。 コンテンツの内容が間違っている等の修正は、Webサイト公開時には多少発生するかと思いますが、運営が始まるとそう多くはありません。 一方、情報をアップデートしたいという依頼は、Webサイトの種類によっては頻発する可能性があります。
定期的に情報のアップデートが確定しているWebサイトの場合は、Webサイトの保守契約を結ぶなどして、情報更新を定期タスクにするようにしましょう。 不定期の依頼が頻繁に発生すると、他の案件に影響を及ぼす可能性がありますし、精神的にも負担が大きいかと思います。
週次、月次更新などのスケジュールの取り決めをし、突然の依頼が発生してしまう場合は、追加の料金を請求するようにしましょう。
動的サイト
動的サイトは、Webデザイナーが作業することなく情報の更新が可能です。ただし、Wordpress等のCMS(Content Management System)は定期的なバージョンアップにより、新機能の追加やセキュリティホールの修正等が行われます。 バージョンの更新を怠っていると、悪意あるハッカーに狙われる可能性が高くなりますので、定期メンテンナンスを行うための予算をクライアントに了承してもらいましょう。
バージョンアップをしない期間が長くなれば長くなるほど、コードベースの変更内容が大きくなり、更新作業が困難になります。半年に1回程度はCMSの更新がないか確認すると良いと思います。
動的サイトは便利ですが、セキュリティ問題からは逃れられません。 管理画面のログインページがインターネットに公開されているわけですから、対策を怠れば狙われます。CMSを最新版にアップデートする他に、特定のIPアドレス以外は管理画面へのアクセスを遮断するなど、サーバーを適切に設定するスキルも必要になることがあります。
静的サイトは、Web上で更新できる仕組みになっていません。そのため、第三者に改ざんされるリスクは動的サイトと比べると格段に低くなっています。
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