Webサイト公開前の確認方法

間違った情報が公開されてしまうことがないよう、Webサイトを新規公開する際や、更新内容をアップロードする際には、クライアントの確認が必要です。Webサイトの確認方法は、サイトの種類によって様々です。代表的な例を下記にまとめてみました。

動的サイトの場合

ステージング環境で確認する

おすすめ度: ★★★★★

実際のWebサイトと同等のサーバーに、公開前の最新のコードがアップロードされている環境を「ステージング環境」と呼びます。ステージング環境の構築方法は様々で、同じサーバーに用意されることもあれば、完全に独立したサーバーの場合もあります。本番環境になるべく近い状態を再現することで、公開時の不具合を最小限にするという目的が果たせれば、構築方法は基本的に自由です。

公開前の情報がアップロードされますので、ステージング環境を閲覧できる権限を限定したり、検索エンジンにインデックスされないように工夫する必要があることに注意してください。 このようなセットアップには時間がかかりますので、工数の見積りに織り込んでおきましょう。

本番環境を直接更新する

おすすめ度: ★★☆☆☆

ステージング環境を用意せず、本番のサーバーを直接更新する方法です。公開された情報が間違っている可能性がありますので、早急なクライアントの確認と、それに対する迅速な修正作業が必要になります。

Webサイト公開時には何かとトラブルが多いですから、本番環境での確認はあまりお勧めできません。できるだけ避けたいところではありますが、予算が限られるプロジェクトでは仕方がないかもしれません。


静的サイトの場合

ステージング環境で確認する

おすすめ度: ★★★★★

動的サイトに比べ、静的サイトのステージング環境構築は簡単です。レンタルサーバーやAWS(Amazon Web Service)のS3 (Simple Storage Service)などを利用すれば、HTMLファイルをアップロードするだけで完了します。ただし、公開範囲を限定するなどの工夫は、静的サイトの場合でも必要になりますので注意しましょう。

本番環境を直接更新する

おすすめ度: ★★☆☆☆

動的サイトと同様に、早急な確認・修正が可能であれば、本番サイトを直接確認してもらうこともできます。センシティブな情報を配信するWebサイトの場合、この方法は控えるようにしましょう。

圧縮ファイルでやりとりする

おすすめ度: ★★★☆☆

静的サイトを確認してもらう、最も単純な方法です。作成したHTMLファイルと関連ファイルをひとつのフォルダに格納し、.zipファイルに圧縮します。その圧縮ファイルをEメール等で添付し、先方は直接そのファイルを確認します。

シンプルな方法ではありますが、何度も添付ファイルを送信・確認する過程で、どれが最新版なのか管理が難しくなります。間違って古いファイルを確認されてしまう等、コミュニケーションロスが発生することも珍しくありません。

フォーム送信などが動作しませんので、完全な形での機能チェックは行えない等の制限はありますが、ごく単純なWebサイトであれば、必要十分な方法です。

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